もりブログ

オートバイライター もーりーのブログ

レーサーよくある鎖骨骨折...でも激レアな局所麻酔アレルギーになった話

ぼくは、2017年3月にオートバイの練習走行中に転倒し、左の鎖骨を骨折しました。

で、後日手術してプレートを入れ込みました。その後2018年2月にプレートを外すために再び手術を行ったんですよね。

 

プレートを入れるときは全身麻酔だったんですが、外すときは局所麻酔だったんです。ぼくはその時、局所麻酔中毒に陥りました(-_-;)

 

中々無い経験のため、折角なのでお話ししようと思う(*‘ω‘ *)

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局所麻酔中毒とは

簡単に説明すると、麻酔用の薬を体内に投与すると。身体がアレルギー反応を起こしてしまい、痙攣、めまい、耳鳴、興奮意識消失、呼吸停止等様々な症状が起こる。(要するにヤバイ症状が重なる)

 

ぼくの場合は、キシロカイン、アナペインという麻酔薬(麻酔薬の中では定番のもの)を使用し、両方で発症しました。

※因みに全身麻酔は吸引式の薬を使用するので全く種類が違います。

 

実際どうよ?

で、実際どんな感じなん?ということで、順番に説明していきます。

発生した症状

①.針を刺した瞬間に胸全体にジンマシンが発生する

首から麻酔注射するんですが、薬を入れた瞬間に胸にジンマシンが出てきました。かといって別に痛くも痒くもありませんでした。
 
②.左腕が痙攣し始める
とりあえず薬を投入し続けたら、左腕が勝手にビクッと痙攣し、脈打っている感覚になりました(これが結構痛かった)。
 
③.足が順番に痺れてくる
今度は痺れがどんどん下にきて、ついに両足も麻痺してしまいました。看護師さんが足を触るんですが、なんか変な感じがします。
 
④.足がどんどん冷たくなってくる
痺れが続くと今度は震えが止まらなくなってきましたね。ここで湯たんぽ登場。
 
⑤.痺れがどんどん口の方に回ってき、ろれつが回らなくなってくる
右腕は大丈夫だったんですが、今度は痺れが首から上がってき、ろれつが回らなくなってきました、さすがにこのままでは呼吸できなくなる恐れがある為、酸素マスクが投入され、麻酔の投与はここで断念。

 

もうね、身体がどんどん痙攣してくるし、喋れなくなってくるし、すっかり身体が冷え切ってしまい手が尋常じゃないぐらい震えました。で、看護師さんが優しく手を握ってくれるんですが、「そんなのいらねえよ( ゚Д゚)!」って感じで、軽くパニック状態でした(-_-;)

 麻酔科の先生が登場したが結局対処できず当日の手術は中止に...

ちょっとして救急担当の麻酔科の先生が来てくれて違う薬を投与したりして対応してくれたんですが、結局何やってもダメでした。幸い薬の投与をやめてしばらく時間を置いたら感覚が戻ってきて治りましたが、さすがに麻酔無しで手術するわけにもいかないし....

結局手術は中止となりました。

 怪我できない身体になった??

戻ってから先生に言われました。今後キシロカイン、アナペインを使用しないようにと...

この2種類の薬って局所麻酔の定番品なもので、それが使えなくなるという事は、、、

 

下手に怪我できんやん....

 

これって、ちょっとバッサリ手とか切って、縫うとかなったらどうするのかな(-_-;)

※全身麻酔だと大丈夫

原因は当日の体調だった??

そんなことを心配するもんで、先生に聞いたところ、

「うーん....当日の体調ってこともあるしね....」

だってさ。

 

結局のところ局所麻酔中毒は、はっきりとした原因は病院の先生にもわからないという事でした。

因みに局所麻酔中毒の発生率は1000人に1人の確率だそうです。はい。ここで人生の運全て使いました。

 

局所麻酔中毒になってわかったこと

  • 自分の身体が不自由になる感覚を身をもって体験し、健康の大事さを思い知った
  • 病院の先生の対応の早さ、冷静さ、やさしさを垣間見れた

全身が徐々に麻痺していく恐怖を体験でき、自分の身体が自由に動くことの大切さを感じましたね。

あと、発生時の先生や看護師さんの対応に感動しました。トラブルの時ほどテキパキと動き、あの状況のなか、めっちゃ不安でしたが、「絶対大丈夫だからね!」とはっきり言ってくれたり、すごく頼もしく感じたことを覚えています。

 

 

その後、日程を再調整し、全身麻酔で無事手術することが出来ました。

無情にも、1回分余分に手術費、入院費を払う羽目になりましたが、ポジティブにとらえ、我ながらいい経験をしたなと思う事にします。手術する人1000人に1人の割合ですからね!